松下侑生くんの絵本について、愛媛新聞で取り上げられましたので、ご紹介します。
松下侑生くんの絵本が愛媛新聞に取り上げられました
侑生くんと作った絵本は、「カマタとアオのだいぼうけん」、カマキリと青てんとう虫のコンビが愉快に冒険をするお話です。
侑生くんがこれまで描いてきたイラストに、しょうじあいかが脚本をつけ、絵本化しています。
絵本ができたあと、侑生くんはお母さまと一緒に、ご自身が就労支援で稼いだお給料から絵本を買い、お世話になった施設や保育施設、学校などに配る活動をされてきました。
そうした取り組みが注目され、11月1日に、愛媛新聞に絵本寄贈についてと絵本紹介を取り上げていただくにいたりました。
愛媛新聞の取材記事
以下は、2023年11月1日に掲載された内容です。
以下に、記事の内容を転載しますので、ぜひ読んでみてください。
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虫たちの活躍 絵本に
重度知的障害と自閉症の松下さん(松山)
県内特別支援10校に寄贈
重度の知的障害と自閉症がある松山市新浜町の松下侑生さん(18)が30日、県外の作家と共同出版した絵本を県内の特別支援学校10校に寄贈した。
絵本は「カマタとアオのだいぼうけん」。主人公のカマキリとテントウムシをはじめ、色鮮やかで個性豊かな虫たちの活躍を描く。
障害のある子どもをもつ絵本作家、しょうじあいかさん=北海道在住=に制作の協力を依頼。松下さんの昆虫の絵を基に、しょうじさんが脚本を書いた。
30日は県庁で贈呈式があり、松下さんが田所竜二県教育庁に絵本を手渡した。色紙に描いた虫の絵を披露する場面もあった。
松下さんは就労継続支援事業B型つばさワークス(松山市)で働いたお金で絵本を購入。母親の佳世さん(45)は「本人は周囲への恩返しの意味を込めた。いろんな人に読んでもらいたい」と話した。
(2023年11月1日 愛媛新聞より)
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9月1日出版「カマタとアオのだいぼうけん」松下侑生×しょうじあいか
この絵本のイラストを描いたのは、松下侑生くん19歳(2023年現在)。彼は重度の知的障害と自閉症をもつ青年です。
普段は言葉でのコミュニケーションが難しいという侑生くんですが、2歳から描き始めたというイラストには、明確なストーリー性が感じられます。
侑生くんが描くイラストには連続性はなく、一見バラバラでありながら、1枚1枚が物語の一場面のような構成になっています。
今回、お母さまからご提示いただいた88枚のイラストのなかから、物語になりそうなイラストをピックアップし、組み合わせて、絵本作家しょうじあいかがストーリーを考案させていただきました。
ぜひ絵本をとおして、侑生くんの楽しい精神世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。
なお、この絵本の売り上げは全額、侑生くんに入ります。絵本のご購入により、ぜひ侑生くんの活動を応援いてあげてくださいね。
▼読み聞かせ動画を公開しています
『カマタとアオのだいぼうけん』
絵:松下侑生 脚本:しょうじあいか
◾️絵本サイズ
A4スクエア
◾️対象
4歳程度〜
▼英語版もあります