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障がいがあってもなくても楽しめる遊び「たんぽ」

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こんにちは!今日のコラムを担当させていただくのだそのえです。

【のだそのえってこんな人!】

  • 絵本屋だっこイラストレーター
  • 医療的ケアを必要とする男の子の母親
  • 保育士としての勤務経験や、子供向けのワークショップ・絵画教室などの経験あり

今回は、障害や体の不自由があるお子さんでも取り組みやすい造形あそび
「たんぽ」を紹介させていただきます!

 

『たんぽ』って何?


綿などを丸めて紙や布で包んだものです。
もともとは、拓本といって木や石などに刻まれた文字や文様を版画のように映し取るために使われていたものでした。

現在はたんぽで絵を描いたり、文字を書くのに使われています。

たんぽを使った制作で用意するもの

全て100円ショップで用意できるものです。ご自宅に余っているものでもOKです!
(私は古着や手芸で余った綿を使いました。)

たんぽ用

・布
・綿
・輪ゴム
・割り箸や新聞紙やチラシ、折り込み広告など(持ち手として使います)
・はさみ
・セロハンテープやガムテープ

制作用

・作ったたんぽ
・絵の具
・絵の具をとくための皿やタッパー
・絵具をとくための筆(汚れを気にしないのであれば指で混ぜても⚪)
・紙(画用紙やコピー用紙)
・図画版やバインダー

図画版やバインダーがあると、寝たきりでベッドで過ごすことが多いお子さんも楽に制作することができ、汚れ防止にもなります。

たんぽの作り方

①まずは持ち手を作ります。

お子さんによって持ちやすい太さは違うと思います。割り箸のような細いものが持ちやすい子もいれば、ちょっと太いものが持ちやすい子もいらっしゃると思います。

細いものが持ちやすい場合、割り箸をそのまま使えば良いのですが、太い持ち手を作りたい場合は新聞紙やチラシ広告などを使って作ります。

息子を例にします。

新聞紙を10〜12センチ幅に畳んでくるくると丸めます。

お子さんの手の大きさに合わせながら様子を見て巻き、ちょうど良い太さになったら余っている新聞紙を切ってセロハンテープやガムテープで止めます。

② たんぽ部分を作ります。

布を12~15センチ四方に切り、綿を包みます。クッションよりも少し硬くなるくらい詰めると描きやすいです。

 

③ たんぽ部分を持ち手に被せて、輪ゴムでとめます。

この過程が少し難しいですが、慣れたらたくさん作れるようになります。

 

 

制作の手順

①好きな色の絵の具を皿に絞り出し水でときます。

とき具合は溶けたアイスクリームぐらいや、しゃばしゃばした状態などお好みで。それぞれ色の出方が違うので、試しながらお好みのき具合を見つけてください。

水の量が少なければはっきりした色に、多いと透明感のある色になります。

②たんぽに絵の具をつけます。

たんぽ全体に染み込ませると絵の具が大量に減ってしまったり、たんぽが水分を含んで重くなってしまいます。表面につく位で大丈夫です。

③お子さんの手にたんぽの持ち手を握らせ紙に描きます。

この時にポンポンとスタンプをするように色をのせてもいいですし、筆を使うように絵や文字を描くこともできます。

絵の具は1色につき1つのとき皿にとくようにします。

初めて制作するときは絵の具を1〜3色だけ使うと片付けもしやすく、お子さんにとっても色を選ぶ余地がある&選択肢が多すぎて悩まず良いと思います。

息子がベットで横になりながら制作を楽しむ様子です。
紙は木製のパネルに紙をマスキングテープで貼って固定し、描きやすいようにしています。
また、新聞紙も敷いて汚れを防止します。

慣れてきたら、お子さんの

「もっといろんな色を使いたい」
「この色とこの色を混ぜたい」

など、湧き出る気持ちを尊重しながらアレンジして遊んでみてください!

マスキングの技法を使ったカード制作

マスキングテープを使った白抜きを活用したアレンジ方法を紹介します。

①白抜きしたい箇所にあらかじめマスキングテープを貼ります。
細いマスキングテープを使うと、文字の形に白抜きすることもできます。

②たんぽで好きな色を重ねていきます。
撮影時は水色、黄色、ピンクを使いました。

③絵の具が乾いたら、ゆっくりマスキングテープを剥がして完成です!

はじき絵の技法を使ったお花

クレヨンを使ったはじき絵の技法も組み合わせて、季節のお花を描くこともできます♪

たんぽ…ピンク色の絵の具
クレヨン…茶色

①クレヨンで桜の幹や枝を描きます。

②ピンクの絵の具をつけたたんぽで桜の花を描いたら完成!

たんぽぽ

たんぽ…黄色の絵の具
クレヨン…緑色

①緑色のクレヨンでたんぽぽの葉っぱや茎を描きます。

②黄色の絵の具をつけたたんぽでお花を描いたら完成!

アジサイ

たんぽ…水色や紫、ピンク色など
クレヨン…緑色、黄緑色、水色、ピンク色など

①緑色や黄緑色のクレヨンで葉っぱを描き、ピンクと水色のクレヨンで紫陽花のお花を描きます。

②ピンク色や水色の絵の具をつけたたんぽでお花を描いたら完成!
たんぽを使って葉っぱを塗っても可愛いかもしれません。

たんぽを使って干支(竜、巳)の制作

カードや年賀状を作る場合、葉書に直接絵の具をつけるつけると手軽に作ることもできますが、小さいサイズの葉書に絵を描くのはお子さんにとって難しいと思います。

A4サイズ以上の大きさの紙に好きなように色をつけ、乾いたら切り抜いてはがきや年賀状に貼ってポストカードを作ると楽です。

2024年のお正月にたんぽで龍のイラストを書きました。

龍の顔の部分は息子の足形を使っています。
ツノ、耳は画用紙を切り抜いて貼りました。

巳(へび)

へびは竜よりもシンプルで簡単です。
たんぽに絵の具をつけてニョロニョロと線を描きます。
乾いたらペンや色鉛筆などを使い、顔や舌を描いたら完成!

さいごに

今回は「たんぽ」を使った造形遊びを紹介させていただきました。
ポンポンとスタンプのように絵の具を押したり、線も描けます。
ぜひ、お子さんに合わせて作るたんぽで制作を楽しんでみてください♪

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