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医ケア児ママが選ぶみんなにやさしい絵本の時間『まいちゃんのいちにち』から広がる、ことばとのやさしい出会い

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こんにちは!絵本屋だっこコラム担当・相談室ピアサポーターのアイスです♪
ちょっとだけ自己紹介します。

【アイスってこんな人!】

  • 寝ること・食べることが好きなアラフォー薬剤師
  • 2人姉妹を育てており、次女が医療的ケア満載の重心児
  • 福祉の支援やケアが必要な子の日常生活について、お母さん同士でおしゃべりしちゃう感覚でコラムを読んでもらえたら嬉しいです。

医ケア児ママが選ぶみんなにやさしい絵本の時間『まいちゃんのいちにち』から広がる、ことばとのやさしい出会い

育児にケアに家事に書類に通院…

毎日やることが盛り沢山で、いつの間にか夜になっている。

一日が終わるころには、ヘトヘト。

「もう無理…」と感じること、ありませんか?

こちらのコラムでは、障害の有無や発達のペースに関係なく、どんな子にもやさしく寄り添ってくれる絵本を、ひとりの「がんばるママ」としてご紹介していきます。

子どもに読み聞かせながら、実はママ自身の心にもじんわりと効いてくる絵本を中心に。

今回は、夏休みにぴったりのことば絵本を紹介します。

先天性難聴の私が子どもの頃に読み聞かせをしてもらっていた、今でも大好きな絵本です。

特別支援 絵本としてもおすすめです。

『まいちゃんのいちにち』神沢 利子【作】/垂石 真子【絵】


子どもは、日々の暮らしの中で、少しずつことばを覚えていきます。

でも、発語や理解に時間がかかる子にとっては、ことばとの出会い方もちょっと工夫が必要です。

そんなときに出会ったのが、「ことばえほん」です。

ことばえほんとは、生活の中でよく出てくる言葉が、かわいいイラストと一緒に描かれた絵本のこと

「これ、見たことある!」

「いつもやってることだ!」

そんな気づきを絵本の中で経験することで、ことばが自然と心に入っていくような気がします。

絵をじーっと見たり、同じページばかり繰り返したり。

大人から見ると進んでいないように見えても、それはきっと、子どもなりのことばの冒険なんですよね。

「話す」「聞く」だけじゃなく、「見る」「感じる」「伝わる」ための、最初の一歩。

ことばえほんは、そんな優しい入り口になってくれる、心強い味方です。

カラフルでやさしいイラストに、わかりやすい言葉。

無理なく、たのしく、日常の言葉にふれることができるので、「ことばえほん」としてだけでなく、「生活の流れを伝える」絵本としてもおすすめです。

ことばを「教える」だけでなく、「いっしょに感じる」時間を届けてくれる、やさしい一冊です。

 

1.「ことばえほん」ってどんな絵本?

「ことばえほん」とは、言葉の習得を助けることを目的とした絵本のことを指します。

ものの名前やあいさつ、身近な表現などを、絵と一緒に楽しく学べるように作られた絵本です。

さて、子どもが「ことば」と出会う瞬間って、どんなときだと思いますか?

わが家では、言葉の発達がゆっくりだった娘にとって、言葉は「話すもの」ではなく、まずは「見る」「聞く」「感じる」ものでした。

そんな娘にぴったりだったのが、「ことばえほん」というジャンルの絵本です。

ことばえほんは、「ごはん」「おふろ」「おはよう」など、日常のなかにある言葉が、物語の中にとけこんでかわいいイラストとともに描かれています。

視覚からゆっくりとことばを学べるつくりになっています。

発語がなくても、反応が薄くても、「ことば」にふれるきっかけをつくってくれる、やさしい絵本なんです。

また、障害児や医療的ケア児にとっても、「ことばえほん」は以下のようなメリットがあります。

1-1. ことばえほんの特徴

一般的な絵本との違いについて、説明します。

・日常のことばがやさしく描かれている。

「ごはん」「おふろ」「はブラシ」「ぼうし」など、生活に身近な単語が多く登場します。

・絵とことばがセットになっていて理解しやすい。

視覚的に理解する力を育てたり、「これ、知ってる!」という気づきを促します。

・繰り返し読むことで定着しやすい。

何度も読むうちに、ことばや生活習慣の流れを自然と覚えていきます。

・発語が難しい子にもおすすめ。

「指さし」や「まねっこ」など、反応の第一歩につながることもあります。

1-2. 障害児ママの視点から見る「ことばえほん」

コミュニケーションのきっかけとなる絵本。

わが子にとって、ことばは「話すもの」だけではありませんでした。

「聞いてわかる」「絵でわかる」「目で追える」ことも、大切なコミュニケーションのひとつ。

ことばえほんは、「伝える」ためだけではなく、「通じ合う」ためのきっかけにもなってくれます。

 

2.わが家の読み聞かせと、ことばの第一歩

読み聞かせを始めたばかりのころは、反応も少なくて「聞こえているのかな?」「意味があるのかな?」「どこまで理解しているのかな?」と、不安になる日もありました。

でも、何度も同じ絵本を読んでいると、ふとした瞬間にページをじっと見つめたり、お気に入りのページで表情が和らいだり、一緒に口を動かしておしゃべりをしているような動きをしたり(うちの娘は、気管切開をしているため、音を出すのが難しいです)

そんなわかるサインが、少しずつ見えてきました。

絵本を通して、ことばが「伝わる」だけでなく、「つながる」実感が持てたことは、親としても大きな励みになりました。

 

3. 日常をやさしく伝える『まいちゃんのいちにち』

この絵本は、まいちゃんという女の子の一日を追いながら、「ごはん」「あそぶ」「おふろ」「おやすみ」など、毎日の生活で出てくる言葉をやさしく紹介してくれます。

とくに、生活の流れを視覚的に伝えるのにも役立つので、スケジュールの見通しが持ちにくい子や、切り替えが苦手な子にもおすすめです。

こちらの絵本、実は初版が出たのは1992年(平成4年)。

まだ昭和の雰囲気が色濃く残る、どこか懐かしい時代に生まれたお話です。

まいちゃんとお兄ちゃんの夏の日を描いた物語には、

家族みんなで囲むごはん、

子どもだけの外あそび、

おばあちゃんがくれるお土産、

そして、昼下がりのおひるね──

そんな、昔ながらの日本の夏休みの風景がたっぷり詰まっています。

子どもたちには新鮮に、大人たちにはどこか懐かしく感じられる世界。

読みながら「昔は、こんな夏休みだったなあ」と、ママやパパの子ども時代を思い出す方もいるかもしれません。

さらに、この絵本は、絵に描かれた身近なものすべてに、ひらがなやカタカナで名前が添えられています。

「これはなにかな?」「これ知ってる!」と、まいちゃんと一緒に、ことばを楽しみながら覚えていくことができる作りになっています。

読むたびに、親子でふんわり温かい気持ちになれる、そんな一冊です。

 

4.ことばは「話す」だけじゃない

ことばは、声に出して「話す」ことだけじゃありません。

視線を送ったり、ページをめくったり、ニコッと笑ったり、微笑んだり、サチュレーションや息遣いに変化を出したり。

その子なりの反応は、すべてが立派な「ことば」だと、今は感じています。

ことばえほんは、「伝える・伝わる」の小さなきっかけが、ぎゅっと詰まった絵本です。

「読んで聞かせる」だけでなく、「いっしょに感じる」時間を与えてくれるのが、なによりの魅力だと思います。

 

5.焦らずに、いっしょに楽しめば大丈夫

絵本を読んでも、すぐに言葉が出るわけではありません。

でも、それでいいと思うんです。

絵本は、無理に「教える」ものではなく、「寄り添う」もの

ことばとの出会いは、時間がかかっても、その子なりのペースでかならず訪れます。

『まいちゃんのいちにち』のようなやさしいことばえほんと出会えたことは、わが家にとって、ことばと心をつなぐあたたかい時間をもたらしてくれました。

ぜひ、焦らずに、お子さんといっしょにページをめくってみてくださいね。

 

6.おわりに

子どものことばの育ちは、ほんとうに人それぞれ。

すぐに反応がなくても、「いま、この子に届いているかも」と信じて続けることが、やがて小さな変化につながります。

「読む」というより、「いっしょに感じる」絵本の時間。

それはきっと、お子さんにとっても、ママにとっても、かけがえのない宝物になるはずです。

どうか、今日の1ページが、だれかの安心につながりますように。

絵本は、むずかしいことをやさしく伝えてくれる力をもっています。

この絵本が、お子さんと心を通わせるひとときのきっかけになればうれしいです。

 

子どもたちだけでなく、読んだあなたにも、やさしい気づきがありますように。

絵本は、子どものためだけのものではありません。

ママも、誰かに「だいじょうぶだよ」と言ってほしい。

そんなとき、ページをめくるだけでふっと肩の力が抜けるような絵本がそばにあると安心です。

子どものケアだけでなく、自分のケアも忘れないでいてほしい。

そんな願いを込めて、今日も絵本を紹介します。

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