こんにちは、絵本屋だっこ代表しょうじあいかです♪
先日、絵本屋だっこInstagramでは、わたしと同じような想いで絵本をつくられている方の絵本をご紹介する、読み聞かせLIVEを行いました。
LIVEで紹介したほかにも、絵本屋だっこサポートメンバーから障害関係のおすすめ絵本を聞きましたので、こちらでご紹介したいと思います。
今回のコラムでは、障害をテーマにしたおすすめ絵本をいくつかご紹介します!
- 障害をテーマにしたおすすめ絵本12冊
- 知的障害のある妹と姉の物語『ふうちゃんのベビーカー』作:ながいけいこ
- 重い障害をもつ子と友達になる方法を伝えた絵本『きいてもいいんだよ』作:まゆみん
- 重心児のおばあちゃんがつくった絵本『ゆいちゃんのトマト』作:末永 雅子
- 聴覚障害・手話をテーマにした絵本『ともだち』
- 点字に親しむ絵本『てんじもよー』
- ダウン症への理解につながる絵本『あいちゃんのひみつ』
- 自閉症の理解につながる絵本『すずちゃんののうみそ』
- 見た目の障害への理解につながる絵本『さっちゃんのまほうのて』
- きょうだい児や障害児の複雑な気持ちを描いた絵本『みんなとおなじくできないよ』
- きょうだい児と障害をテーマにした絵本『ぼくの弟は機械の鼻』
- 大人向け絵本『うちの子には障害があります』
- きょうだい児が主人公の絵本『ぼくのにぃに』作:しょうじあいか
- まとめ
- 新米ママたちへ向けたお役立ち情報の掲載
- コラム記事を書いてみたい方を募集中!
障害をテーマにしたおすすめ絵本12冊
それでは、順番におすすめ絵本をご紹介していきます♪
知的障害のある妹と姉の物語『ふうちゃんのベビーカー』作:ながいけいこ
この絵本は、障害理解のための出版として、クラウドファンディングによってつくられた作品です。
クラファンでは、絵本の内容も公開し、多額の寄付を集めて達成されました。NHKのニュースにも、取り上げられたそうです。
この絵本の主人公「ふうちゃん」は、作者ながいけいこさんのお子さんがモデルになっています。
今は、28歳になるふうちゃん。今でもけいこさんは、障害のある方の居場所づくりのため、いろいろな活動に取り組まれています。
絵本の最後、あとがきページには、絵本づくりにかかわったさまざまな方々からの想いがかかれています。そうしたあとがきまで、じっくり目をとおしてほしい絵本です。
重い障害をもつ子と友達になる方法を伝えた絵本『きいてもいいんだよ』作:まゆみん
この絵本をつくられたのは、モデルとなったしゅんくんのヘルパーさん。障害のある子どもたちへの理解が広がってほしいと、ご家族と一緒に作られたそうです。
絵本内で、重い障害があり話もできない子どもとどうやったら友達になれるの? という問いには、「ただいっしょにいたらいいのさ」と伝えています。
また、呼吸器などの医療的ケアや病気のことを、子どもにもわかりやすい表現で描かれているのも特徴です。
絵本のラストには、インスタへのリンクを入れ、しゅんくんに質問ができるようにしている工夫も。障害への理解につながってほしいという想いが感じられます。
絵本はKDPの個人出版で出されていて、絵本の売り上げは「次に障がいのある方で絵本創作をしたいという人と、障がいのある方との絵本創作に関心のある人を繋げるプロジェクトに使いたい」とのことです。
重心児のおばあちゃんがつくった絵本『ゆいちゃんのトマト』作:末永 雅子
LIVEでも紹介させていただいた、重心児のおばあちゃんが作られた絵本です。絵本じたいは障害をテーマにしたものではないですが、あとがきにはお孫さんへの想いがつづられています。
絵本を描かれた末永雅子さんは闘病中とのことで、お話しを聞くことはできませんでしたが、ご自身で娘さんのためのデイを立ち上げられたお母さまからは、次のようなお言葉をいただきました。
「実際のゆいちゃんは、自分では歩いたりお話をしたりは難しいのですが、私たち家族には、本の中のゆいちゃんのように想像できるというか、そんなふうに言ってるような気がするというか。
母も、そんな気持ちを書いてみたようです」
絵本をつくられた背景を想うと、胸が熱くなる絵本です。
末永さん(お母さま)はもともと、わたしの行なった絵本クラファンの際に知り合いました。娘さんのために重心デイを立ち上げられており、その思いにも強く共感しました。
末永さんについての取材記事を教えていただいたので、あわせてご紹介させていただきます。
西日本新聞『孫は1万人に1人の難病…「優衣奈の将来のため」祖父の決意』
聴覚障害・手話をテーマにした絵本『ともだち』
絵本屋だっこ相談室の所属カウンセラーMikiさんからご紹介いただいた絵本。イラストを描かれたよしむらめぐさんがお友達だそうで、特別支援学校の教員免許のある作家さんなんだそう。
絵本の内容は、お隣に越してきた男の子が、耳の聞こえない子で、手話を通じて最後は「ともだち」になるストーリー。
やさしくかわいらしいイラストで、ほっこり優しい気持ちになれる絵本です。
点字に親しむ絵本『てんじもよー』
絵本作家のめくみさんからご紹介いただいた絵本。お友達の絵本作家さんが作られた絵本だそうで、「全国学校図書館協議会選定図書」にも選定されたそうです。
本文は点字で書かれていて、点字をおぼえやすくするしかけも。
点字に親しむきっかけづくりにおすすめの絵本ですね♪
ダウン症への理解につながる絵本『あいちゃんのひみつ』
サポーターの何名かからおすすめとしてご紹介いただいた絵本。ダウン症の特徴や原因、接し方がわかる絵本です。
特別支援学校から小学校に転校してきた、ダウン症の女の子あいちゃん。お母さんからクラスメイトへの手紙にのせて、あいちゃんやダウン症という病気のことをやさしく伝えていきます。
自閉症の理解につながる絵本『すずちゃんののうみそ』
サポーターの何名かからおすすめとしてご紹介いただいた、自閉症(ASD)をテーマにした絵本。
主人公のすずちゃんは、自閉症と知的障害のある年長の女の子。「すずちゃんはどうして一人でできないの?」といったお友達からの質問に、お母さんがお手紙を通して答えていくストーリーです。
就学前の小さなお子さんにも理解しやすい内容です。
見た目の障害への理解につながる絵本『さっちゃんのまほうのて』
こちらも、サポーターの何名かからおすすめとしてご紹介いただいた絵本です。
主人公のさっちゃんは、先天性四肢欠損という障害で、うまれつき片手の指がありません。
さっちゃん自身が、他の子どもとの違いに苦しみ、傷つきながらも受け入れていく物語です。
当事者の気持ちの理解につながる、小学生向けの内容です。
きょうだい児や障害児の複雑な気持ちを描いた絵本『みんなとおなじくできないよ』
サポーターの何名かからおすすめとしてご紹介いただいた絵本。障害児の弟をもつ著者の実体験を描いた絵本だそうです。
障害のある弟を、少し恥ずかしく、うとましく思う主人公。しかし、あるときいじめっ子から弟を助けたときに、弟が言ったのは、「おに い ちゃん み んな と お なじ く で きないよ」という言葉。
きょうだいそれぞれの苦悩と葛藤を描いた作品です。
きょうだい児と障害をテーマにした絵本『ぼくの弟は機械の鼻』
クラファンによって作られた、障害理解のための絵本。札幌の小児科医の先生が中心につくられたとお聞きしました。
絵本は全国の小学校に届けられており、YouTubeでも内容を公開されています。まずは絵本をみてみてもらえればと思います。
大人向け絵本『うちの子には障害があります』
「障害児と一緒はいやと言われたら、保育園をやめようと思っていた……」障害児の母の実体験に、障害者アーティストの挿絵を添えた絵本だそうです。
新聞記事はこちら。
東京新聞『「うちの子には障害があります」保育園で打ち明けた体験が絵本に 挿絵は障害者アーティストのコンテストで決定』
自閉症と知的障害と診断された親の気持ちを実体験として書かれています。
きょうだい児が主人公の絵本『ぼくのにぃに』作:しょうじあいか
こちらは、わたし(しょうじあいか)が「障害や偏見を考える絵本」として作った作品です。
わが家をモデルに、きょうだい児の娘の体験を盛り込んで、作っています。動画で中身をみられますので、まだ見たことがない方はぜひ見ていただけるとうれしいです。
この絵本は、販売目的で作った絵本ではありませんが、気に入っていただいた方は購入も可能です。まずは動画を見ていただき、広めていただけるととてもうれしいです。
まとめ
障害をテーマにした絵本は、いろいろあります。こうした絵本を、小さなうちから子どもたちに読んでもらえる機会があると、インクルーシブな考え方はもっと子どもたちの間にひろがっていくだろうなと思っています。
絵本屋だっこでは、こうした絵本の紹介や、いままでに大手ではカバーしきれなかった障害ジャンルでも、障害理解につながる絵本の制作などができればと考えています。
もし、作ってほしい絵本があれば、いつでも絵本屋だっこまでご相談くださいね。
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