こんにちは!絵本屋だっこコラム担当・相談室ピアサポーターのアイスです♪
ちょっとだけ自己紹介します。
【アイスってこんな人!】
- 寝ること・食べることが好きなアラフォー薬剤師
- 2人姉妹を育てており、次女が医療的ケア満載の重心児
- 福祉の支援やケアが必要な子の日常生活について、お母さん同士でおしゃべりしちゃう感覚でコラムを読んでもらえたら嬉しいです。
今回のコラム記事は、今回のコラム記事は、連載企画『ママたちの体験談』。
皆さん、梅雨前後の不快な時期になりましたが、体調いかがでしょうか?
特に大人よりも敏感に気温や気圧の変化に鋭いと言われている子どもに関しては、
こもり熱や情緒不安定、疲れも出てくる頃かと思います。
そこで、今回は、今みたいな気候が不安定な時期の親子の体調の整え方やストレス発散方法についての体験談を募集しました!
疲れやストレスのサインと対処法~障害児ママたちの体験談~
病気・障害・体質は人それぞれですが、他の方の対処法を試してみると、意外と効果があるかもしれません。
特に、保護者の疲れやストレス発散方法は必見です。
ぜひ一度お試しください♪
以下に、6名の障害児ママたちへのアンケート結果をご紹介します。ママたちには、以下の7つの質問に回答いただきました♪
- 特性:「医療的ケア」「重心」「発達障害」など。
- 子どもの年齢
- <子ども>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- <子ども>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- <親>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- <親>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 親の疲れがMAXになった時にすることを教えて
睡眠時間の確保ができず大変な方は、ぜひ先輩ママたちの体験を参考にしてみてくださいね。
ケース1 中1・重心児ダウン症・男の子の体験談
①子どもの特性は?
ダウン症・重心児
②子どもの年齢は?
12歳
③<子ども>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 疲れている時は、誰が見ても「疲れた」顔をしている。
- 疲れていると、呼びかけても反応が鈍くぼーっとしてたり、動くのもおっくうになる。
- イライラしている時、顔がムスッとしている。
- イライラしていると、周りに八つ当たりしたり(特に母・次いで父、学校やデイの先生、物)、周りの指示に反抗したり、ご飯いらないキャンペーンを開催したりする(就学してからだいぶなくなった)
- 疲れとイライラの共通で、食事の咀嚼が悪くなる(もともと噛まないがさらに噛まない・甘えもあり)
④<子ども>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- いつも通り規則正しい生活を送らせることを心がけ、いつもより少し睡眠時間を長くする。
- 無理をさせない(いつもさせていないが、より注意して)
- 連絡帳に心身面をお伝えして、メリハリつけた学校生活にしてもらう(学校・デイサービス)
⑤<親>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- イライラが止まらない。
- 眠くてぼーっとする。
- 思うように物事が進まない。
- 体が思うように動いてくれない。
⑥<親>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 寝る。
- 何もしない時間を作る(テレビ見ながらぼーっとする、お茶など飲みながらぼんやりするなど)
⑦親の疲れがMAXになった時にすることを教えて
- 感情を外に開放する(声に出して、「いい加減にしろよ〜」など叫んだり、気持ちが落ちてるときは泣くなど)
- 思うままに飲食する。
- 家族に子供の世話を頼んで寝る(以前は昼寝をしていたが、最近は子供の支度まで終わらせたら、寝かしつけを頼んで先に寝ている)
ケース2 6歳・医ケアあり重心児・女の子の体験談
①子どもの特性は?
医療的ケア、重心
②子どもの年齢は?
6歳
③<子ども>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
【前兆】
- 普段とモニター(人工呼吸器やサチュレーションモニター)数値が変わり始める。
- 痰の粘性上がる(吸引しにくくなる)
- 痰の量が増える。
- 空咳が増える(普段咳き込んで排痰できるのに、咳のみ)
- 発作が増える。
- 循環悪くなる(顔火照るのに、手足冷たい)
上記が続くと、発熱・嘔吐・気管支炎など体調悪化する。
【疲れやストレスのサイン】
- 寝てる時間が長くなる。
- 排尿減少。
- 泣き顔をする。
- 反応が鈍く、ぐったりとする時間が増える。
- 筋緊張の時間が増える。
④<子ども>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- それぞれの体調不良の内容に応じた具体的な対処法を、訪問看護師さんや医師と予め決めておく。
- どの段階までは在宅で対応して、どういう状態になったら救急に行くかなど、見通しが立っていたら、親子共に過剰なストレスや負担がかかりづらい。
- 驚くほど体力が無いようなので、意識して休息時間を作る。
⑤<親>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 省エネモードで動く(無表情・無言、小声になる)
- 気分の変動が激しくなる。
- イライラする。
- 肩凝りからの手の痺れが出てくる。
- めまい、ふらつき、吐き気、頭痛などの身体症状の出現。
- スナック菓子の爆食い。
- 同じことをぐるぐると考え続ける。
- 何もしたくなくなる。
- やたらと眠たくなる。
(鬱症状が出てくる)
⑥<親>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 上記の症状が出てきたかも?という初期段階で、早めに意識して休息時間を作る。
- 食欲が出てきた時は、おやつの時間までに気が済むまで食べる。
- 散歩、自転車、ジムなどの時間を作り出す。
(家から出て、他人と話す) - 寝る前のご褒美として、アロマや良い香りの高級ハンドソープを使う。
(アルコール消毒を頻繁にするので、ハンドクリームは不向きだった)
⑦親の疲れがMAXになった時にすることを教えて
- 「鬱になる時期なんだな」と自覚して、諦めて、全ての作業を必要最低限にする。
- 昼寝を増やし、日付けが変わるまでに寝る(睡眠時間を増やす)
- 昔の漫画、音楽を出してきて、ノスタルジーを感じる(懐かしさがストレス緩和するという論文があるらしい)
- いきなり叫ぶ。
ケース3 1歳・医療的ケアあり・男の子の体験談
①子どもの特性は?
医療的ケア
②子どもの年齢は?
1歳
③<子ども>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 唾液が気管に流れ込む量が多くなり、ゼロゼロが増える。
体調が悪くなると夜間は1時間に一回とか30分に一回の頻度で吸引することもあるため、親は寝不足になる(体調の良い時は夜間の流れ込みはほとんどない) - 普段より寝る時間が長くなる。疲れて寝ている時は目が閉じたようになる。
(息子は瞬きができないため、普段寝ている時は目が半分空いています) - 泣く。
④<子ども>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- デイサービスを休ませて家で過ごす。
- 寝る時間が長くなると注入したミルクの消化も遅くなるため、ミルクの量を減らして体の負担を減らす。
- 抱っこしながら「大好きだよ〜」「どうしたの〜」「愛してるよ〜」などと声をかける。
⑤<親>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 風邪をひく。
- 寝不足のため、日中も眠くて我慢できなくなる。
⑥<親>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- とにかく寝る。
- 体を温める(お風呂や温かい服を着るなど)
- 栄養のある食事を摂る。
⑦親の疲れがMAXになった時にすることを教えて
- 申し訳ないですが、母親の私は夫に当たることもあります…。
- 息子がまあまあ元気で親が疲れている時→デイサービスに預けて、親は寝る。
- 息子が体調悪くて親が疲れている時→息子と一緒に寝る。
- 好きなアニメや漫画を見る。また、そのことを考える。
- 描きたい絵を描く。
- 食べたいものを買って食べる。
(0歳男の子のママ・イラストレーターのだそのえ)
ケース4 発達障害8歳女の子の体験談
①子どもの特性は?
発達障害
②子どもの年齢は?
8歳
③<子ども>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- イライラして我儘になったり、頑固になる。
- ぼーっとしていて反応が鈍い。
④<子ども>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 規則正しい生活にして、予定(学校行事、学童、通院、リハなど。)を詰めこみすぎない。
- 学校でとても頑張っているので、リラックスして過ごせる時間も大事にする。
- 昼寝や早寝で睡眠時間をしっかり確保する。
- 便秘ぎみだったり水分不足でもイライラするみたいなので、体調管理にも気をつける。
⑤<親>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 眠い。
- イライラする。
- 考え事ができなくなる。
⑥<親>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- とにかく寝る(何もする気力がなくなるので、子どもと一緒に早寝しちゃいます。寝れない時は、ゆっくり3回くらい深呼吸します)
- 身体の疲れは寝るか、子どもの通学付き添いで1時間ほど歩くとすっきりします。
- メンタル面の疲れは、誰もいない車内で大声で歌ったり、叫んだり(笑)ノートに気持ちを書いたり、定期的なセッションで話しを聴いてもらっています。
ケース5 1歳・医ケアあり・男の子の体験談
①子どもの特性は?
医療的ケア
②子どもの年齢は?
1歳
③<子ども>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 身体全体に力が入る。
- 痰の量が多くなる。
- 目が虚ろになる。
- モニターのサチュレーション(SpO2)の値が低い状態が続く。
④<子ども>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 予定を詰め込みすぎない(通院などの外出頻度を多くても週2までにしています。)
- 中間白湯(食事以外の水分)を増やす。
- 好きなアニメや絵本を見せる。
- 日中でも眠りに集中できる環境を作る(部屋の電気を消す・メリーを流す等)
<親>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 頭痛・立ちくらみ・過呼吸の症状が出る。
- 家事の効率が悪くなる。
- 何事に対しても気力が湧かなくなる。
- ネガティブな感情が強くなり、自己肯定感が低くなる。
⑥<親>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 横になる(眠れない状態でも、部屋着になったりコンタクトを外してリラックス状態を作る)
- 最低限のこと以外の頑張ることを諦める(子供のお世話以外は頑張らないくらいの気持ちでいます)
- 予定を見直す(前倒しでやろうと思っていた事を明日以降へ振り替える)
- 時が過ぎるのを待つ(ネガティブな気持ちを抱えている間は何をしても効果がないため、負の気持ちが消えるのを待つ)
⑦親の疲れがMAXになった時にすることを教えて
- 悲しい気持ちに浸る(悲しい気持ちに浸れる音楽を聴いたり、映画を観たりする)
- 甘いものを摂取する。
- 翌日以降の楽しみにしている予定のことを考える。
(サポートスタッフまり)
ケース6 24歳・重症心身障害者・女の子の体験談
①子どもの特性は?
重心
②子どもの年齢は?
24歳
③<子ども>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
【現在】
- 表情で不快を表す。
- 声で不快を訴える。
- 眠ることが増える。
【通学期】
- 歯ぎしりをする。
- のどがあきらかにゼロゼロする。
- 眠っていることが増える。
④<子ども>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 眠りたいときに眠らせる。
- 胃腸に負担をかけない食事を心がける。
- 腹式呼吸を促すように声掛けして、お腹に触れる(リラックスしてもらうため)
- 頭寒足熱を意識する。
⑤<親>の疲れやストレスのサイン、その前兆は?
- 思考能力がなくなる。
- 物忘れや失敗があきらかに増える。
- 尋常でなく一人になりたくなる。
⑥<親>の疲れやストレスに対する対処法・予防法は?
- 意識して睡眠時間を確保する。
- やらなければならないこと以外はしない。
- 好きなことをする時間を(たとえわずかでも)確保する。
⑦親の疲れがMAXになった時にすることを教えて
- 寝る。
- 一旦家事を横に置いておいても、自分の時間を優先するタイミングを作る
(自分の気持ちに正直に行動する時間を無理にでも作る)
【疲れやストレスのサインと対処法-障害児ママたちの体験談】まとめ
体験談を書いてくれたママたちの子供の年齢も障害もさまざまです。
子どもの状態はそれぞれ違っても、ケアの方法についてはお互い参考になるところがあるかと思います。
子どもの体調不良が続くと、もれなく保護者の体調も悪化します。
体調不良やストレスの予兆を感じた時には、早めに対応していくママたちの奮闘が目に浮かぶようです。
ママたちの自分ケアの方法が意外と共通しているところがあるのも面白いですね。
赤ちゃんから成人した後のケアまで幅広くコラムに書いていますので、ぜひ参考にして下さい。
親子共に少しでも休息する時間が増えますように。
体の疲れが取れて、笑顔で過ごす時間が増えますように。
私は一人じゃないんだ。と感じてもらえたら、私もうれしく思います。
サポートスタッフ・相談室ピアサポーター アイス
ひとりで悩んでしまう方は『絵本屋だっこ相談室』へご相談ください
絵本屋だっこでは、障害児ママたちが安心して相談できる場所をつくるため、また、障害児がいて外で働けないママたちの居場所をつくるため、『絵本屋だっこ相談室』を開設しました♪
ぜひお気軽に、ご相談にきてくださいね。
新米ママたちへ向けたお役立ち情報の掲載
こちらのコラムページでは、重心児や自閉症・発達障害などの障害児を育てる先輩ママたちにご協力いただき、新米ママたちへ向けたお役立ち情報を発信していきます!
<コラムに載せる内容例>
- 障害児ママたちの体験談まとめ【連載企画】
- 障害児向けの便利グッズ
- 障害児育児のお役立ち情報
- 障害児が使える福祉サービスについて
- 障害児の将来に関すること など……
今、子どもに障害を宣告され、不安いっぱいのママたち、まだまだ子どもが小さく先が見えず不安なママたちへ、必要な情報を届けられればと思っています。
コラム掲載のご案内は、公式LINEやインスタなどで行なっていきますので、ぜひチェックしにきてくださいね!
▼公式LINEのご登録・お問い合わせはこちら
▼絵本屋だっこInstagram
コラム記事を書いてみたい方を募集中!
絵本屋だっこでは、子どもに障害があって外に働きに出られないママたちの働き場所をつくる取り組みをスタートさせました。こちらのコラム記事執筆も、そのひとつです。
報酬は多くは出せませんが、お手伝いいただける方がいればぜひ公式LINEよりお問い合わせください。一緒に活躍の場をつくっていきましょう!
▼公式LINEのご登録・お問い合わせはこちら
ボランティアさんも募集中♪
絵本屋だっこコラムでは、障害児ママ以外にも、情報発信をしてくださる方を募集します♪
たとえば、特別支援学校の先生、リハビリの先生、デイのスタッフさんなど、障害児ママたちの不安を解消できるような情報発信をしたいという方がいましたら、ぜひご協力ください!
みなさまのあたたかなご協力をお待ちしております(^^♪