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【KDP絵本出版マニュアル】手描きで絵本出版を考えている場合の注意点

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このページでは、絵本をKDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)で出版したいと考えている方へ、KDP出版までに必要な作業をマニュアル化し公開しています。ぜひ参考にしてくださいね。

今回は、手描きイラストで絵本を作りたいと考えている方への注意点をご紹介します。

 

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手描きの絵本データ作成時の注意点

KDPでの出版では、サイト上にPDFなどのデジタルデータとして絵本イラストをアップロードする必要があります。その際、手描きイラストの方は少し注意が必要です。

以下が、手描き絵本作成時のの主な注意点です。

  1. 作成する絵本サイズよりひとまわり大きめサイズで絵を描く
  2. 絵のまわりにはなるべく余白を残す
  3. 構成をしっかり考えてから描き始める
  4. 裁ち落とし・マージンに注意

順番に解説します。

注意点①作成する絵本サイズよりひとまわり大きめサイズで絵を描く

手描きの場合、はじめに作りたい絵本サイズを決めてから絵を描くようにしてください。このとき、絵は作りたい絵本サイズよりも大きめに描きます

理由として、小さい画像データを大きな絵本にしてしまうと、画質が悪くなってしまうためです。

スキャン取り込みで画質が落ちたイラスト

手描きデータはプリンターやコンビニなどでスキャン取り込みで画像データにしますが、スキャンの際にも大きめサイズで取り込むようにしましょう。

原稿サイズは以下を参考にしてください。

裁ち落としありのKDP出版の原稿サイズ(絵本用)

注意点②絵のまわりにはなるべく余白を残す

絵本データをPDFにまとめていく際に、絵本の枠に画像データを当てはめていく作業があります。

このとき、余白がないとページ内でのサイズの調整などが難しくなります。

理由として、スキャンで取り込んだデータは用紙の色味まで取り込まれているため、真っ白ではないためです。もし画像をページ内で小さく配置しようとすると、上記のように色味の差が生じてしまいます。

イラストを描く際は、なるべく余白を残して作成するようにお願いします。

※ぱきっとした色味のイラストの場合は背景透過などで背景を処理できる場合があります。

注意点③構成をしっかり考えてから描き始める

絵本づくりでは、ページ構成も大切です。なぜなら、絵本は構造上、4ページ刻みで増やす必要があるためです。

KDPで出版できる絵本のページ数は24ページ(見開き11ページ)からで、増やす場合は4ページ(見開き2ページ)ずつ増やします。

絵本であれば、24・28・32・36ページくらいになるかと思います。

前後1ぺージは中表紙と奥付ページになるため、それも覚えておきましょう。

【絵本のページ構成】

中表紙……タイトルなどを記載します。イラストがあってもOK

絵本の中表紙

■奥付……発行日や作者名などを記載します。

【絵本の構成イメージ(24p)】

  • 1p:中表紙(タイトル、1ページのみ)
  • 2-3p:イラスト本文(見開き1ページ)
  • 4-5p:イラスト本文
  • 6-7p:イラスト本文
  • 8-9p:イラスト本文
  • 10-11p:イラスト本文
  • 12-13p:イラスト本文
  • 14-15p:イラスト本文
  • 16-17p:イラスト本文
  • 18-19p:イラスト本文
  • 20-21p:イラスト本文
  • 22-23p:イラスト本文
  • 24p:奥付ページ

4ページきざみにうまくまとまらない場合は、空白ページや作者紹介ページ、コメントや作品紹介などを載せることもできます。SNSなどのリンクはQRコードで掲載可能です。

注意点④裁ち落とし・マージンに注意

端まで色をのせる場合、3ミリの裁ち落としがあるので注意してください。

KDP出版の絵本の切り落とし範囲

また、絵本製作では文字が裁ち落とされるのを防ぐため、文字を配置できる位置も決まっています。文字を配置できる位置のことを、マージンといいます。

KDP出版の絵本の表紙の配置とマージン設定

本文の文字入れについては、基本的にこちらで対応するため問題ありませんが、もしイラスト内に文字が入る場合、端に入れすぎると出版の際にエラーが出てしまいます。

サインなども文字判定されてしまうため注意してください。

イラストに文字を入れる場合は、目安として紙の端から1センチくらいのところに入れるようにしてください。

 

イラストは見開き・片ページどちらでもOK

作成する絵本イラストは、片面のみでも見開きでも大丈夫です。絵本サイズより大きめに、文字やイラストが端にきすぎないように注意して作成してくださいね。

見開きの場合、文字の配置場所も考慮していただけるとありがたいです。文字が多いと、せっかくのイラストが隠れてしまうことがあります。また中央部分は閉じ口になり、イラストが見えにくくなるためその点にもご注意ください。

 

絵本イラストの画像データ化(スキャナー取り込み)方法について

絵本屋だっこで絵本を作る場合、作家さんには基本的にイラストのみご用意いただき、PDF化や文字入れなどはこちらで行います。

手描きの場合、イラストだけデータでの送付をお願いしています。

手描きイラストを画像データにするには、以下の方法があります。

  • 自宅のプリンターでスキャナー取り込み
  • コンビニのマルチコピー機でスキャナー取り込み
  • スマホのカメラで撮影

スキャナー取り込みだと、イラストに影などが映らずきれいに取り込めます。イラストが大きい場合、コンビニのほうが、大きい画像も取り込めるので便利かもしれません(最大A3)。

料金は1枚30円ほどで、スマホに直接データを送る方法もあるようです。詳しくは各コピー機の使用方法をご確認ください。

<参考>

影ができやすいためあまりおすすめはしませんが、スマホの写真から手描きイラストを取り込むこともできます。作品が大きくスキャンが難しい場合などにご検討ください。

 

KDP絵本出版のマニュアルをご用意しています

絵本屋だっこは、障害児者の支援を目的とした絵本屋さんです。

絵本屋だっこでは、絵本を作りたい作家さんを応援するため、KDP出版までに必要な工程をすべてマニュアル化し、無料で公開しています。マニュアルは以下のページより一覧でご確認いただけます。

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